中国漢王朝の時代、王莽に簒奪された皇位を取り戻した劉秀(後漢光武帝)に従って全国を統一した呉漢の物語、その下巻です。 上巻の時にも書きましたが、「呉漢」という人名についてまったく聞いたことも無く、いつの時代の人かも分からないまま読み始め、劉秀という名前が出て初めて後漢王朝建設時の話と分かってきました。 下巻では劉秀の勢力が他より抜きんでてくるものの、まだまだ他の勢力は強く、厳しい戦いをしていく様子が描かれています。 読んでいくうちに、呉漢は劉秀の信頼も厚く、王朝設立のすぐ後には大司馬という軍事部門最高の地位に就き、その後も長く勤めていたということが分かってきます。 まさに劉秀の皇位を確立するう…