四つ葉のクローバーを見て涙したのは二回目じゃ。一回目は、娘が6歳のときじゃった。恥ずかしそうに「お母さん。プレゼント」と言って、しおれた四つ葉のクローバーを手渡してくれた。あたしはそれを一瞬、四つ葉だとは思わず、どこかで拾ってきた葉っぱか何かかと思い、あまり感動はなく「へ〜〜〜ありがとお〜〜ね〜」といつも通りのテンションでそれを受け取った。夕飯の支度をする前だったので、少し慌ただしく、その葉っぱをシンクの横に置いておいて、後から棚に置いておこう。枯れたら庭先に捨てよう。そのくらいのものだった。娘は、人の気持ちを察する子だった。おそらく友達に、四つ葉のクローバーってものは、幸運をもたらすラッキー…