1931年に生まれた著者が、大学生活を始めるために、生まれ育った福岡を出て上京するまでの10数年間の思い出を綴ったエッセイ。 目次の後に、UCカード会員宛に送付される会員誌に連載されたものに、健さんの遺稿を加えた旨が記載されている。多分、ゴールドカード会員向けのものだろう。以前、友人から、ゴールドカードを持っていると、出張や旅行などで、不慮のアクシデントに遭遇したときに、心強い、と言う話を聞いたことがある。僕のもとにも何度か入会案内通知が来たが、必要性を感じなかったので手続きしなかった。会費も1万円位かかったと思う。でも、こういう作品を読めるのなら、ゴールドも良いな、と思ってしまう。 僕は健さ…