最近の特許庁の商標実務では、審査官の判断が厳しく、審判官の判断は甘いという実感が一段と強くなっている。 審判での登録査定率は70~80%。 これでは、審判まで進み、時間と金をかければ、商標権を取得できるといっても過言ではない。 換言すれば、微妙な判断は特許庁の審査官ではできず、審判官頼みという構図がみとてれる。 これって、特許庁審査官による精緻な審査ができないと言っているようなものであり、先進国の特許庁審査官の技量として恥ずかしい限りである。 特許庁は行政機関であり、国民の税金で運営され、職員の身分も保証されているのに。 だからこそ、保身に走ることがあり、思い切った判断ができないでいるのだ。 …