「つちうるおうて むしあつし」 と読みます。 「溽」は「じょく」とか「ひょく」と読み、 「蒸し暑い」ということを意味します。 ギラギラ炎えるような太陽の光による 暑さというよりも、 曇り日の湿度の高い蒸し暑さを感じさせます。 身に纏わりつくような、空気の重さを 感じさせます。 夏、強い日光に照りつけられて 土が熱気を発すること、またその熱気のことを 「土熱れ」 (つちいきれ)と言いますが、 まさにこの時期の蒸し暑さを体現している 言葉ですね。 「大暑」の頃の気象の特徴として、 「夕立」(ゆうだち)などの 大雨が突然降ることがありますが、 地熱を帯びた地面に大雨が降り注げば、 やがて熱が蒸発して…