出典:「きちんと知りたい!自動車エンジンの基礎知識(日刊工業新聞社)」 圧縮比とは、ピストンが下死点(一番下った場所)にあるときの行程容積と燃焼室の容積を加えた容積(シリンダー容積)を、燃焼室の容積で割った数値のことです。圧縮比が高い=数値が大きいということは、燃焼室の容積が相対的に小さくなるということですから、より強く圧縮できることになります。 エンジンが動くとき、ピストンの上昇にともないギリギリまで圧縮された状態で混合気が燃焼すると、それだけ強い燃焼圧力が発生しパワーが上がる方向になります。エンジン性能を見るときに圧縮比はひとつの指標になります。 だからといって、やみくもに圧縮比を高くする…