ハイドロニューマチックサスペンションは、フランスのシトロエンが開発したサスペンションです。エアサスペンションの一種とも言えますが、前回解説したエアサスペンションではエア自体の出し入れ調整していたのを、エア(窒素ガス)は密封されており、オイルの出し入れによって調整するのが特徴です。現在は廃止されていますが、この技術を簡単に説明します。 スプリングは封入した窒素ガス きちんと知りたい!自動車サスペンションの基礎知識(日刊工業新聞社) このシステムでは、通常スプリングが装着される場所にはスフィアという球状の容器が設けられています。この中はダイヤフラムで仕切られ、内部には窒素ガスが封じ込まれています。…