ーーーー講義録始めーーーー 伊藤さんは、前述の地域博物館論の中で、「第3世代の博物館」という表現を紹介し、それを「参加し体験するという継続的な活用を通して知的探求心を育んでいくことを目指す施設であり、日常的利用が可能な場所に設置されることが条件となる」と位置づけました。また、近年の博物館制度をめぐる議論においても、博物館は「展示観覧施設」という枠を超え、市民が学ぶ拠点・地域文化の発信拠点として機能しうること、さらには市民を主体とした活動が推進され、地域文化活動のハブとなっていることが指摘されています。 1976年の平塚市博物館開館から活動を20年以上展開した1990年代半ばごろ、濱口さんは当初…