父との散歩 堀三千 著 表紙 父との散歩 堀三千 著 人文書院 発行 1980年7月30日初版第2刷発行 柳田国男の三女で、堀一郎と結婚した著者による、柳田国男を中心とした家族の回想録です。 『郷土研究』の最終号は、十四の論文全部が匿名を使った柳田国男の論文であることには、あきれるばかりである。 その中で桂鷺北という名は、自分の曾祖母の実家、姫路市砥堀の桂家を姓に、その土地が白鷺城の北にあったのを名にしている。p8 関東大震災が父の逡巡していた心を、本筋の学問のために起つという決心を、一挙に実行にふみきらせた。p46 「父は幸せな人であった」と私はかつて「父の思い出」に書いたことがある。長患い…