『世界を手で見る、耳で見る』 副題<目で見ない族からのメッセージ>の著者堀越喜晴(ほりこしよしはる)さんは前書きで以下のように述べています。(細かい言葉を省きます) もとより私は、「障害者」の表記法にも、また、呼称にも、さほどこだわりを持たない。 しかし、障害者との対比でよく用いられる「健常者」という言葉には、どうにもなじめない。 だいたい、この世に常に健康だなんていう人が果たしているだろうか。 いや、健康なのが常態であるという意味であれば、 私だって「健常者」だ。 視力がないことが常である私にとっては、目が見えないことをひっくるめて「健康」なのである。 なので、私の中では「障害者」と「健常者…