「最近の若い娘ときたら、えらくひ弱くなっちゃって」 明治生まれのアラフィフが、口をとがらせ言っていた。 「苦労知らずな所為だろう。薪割りに斧をふるったり、くらくら眩暈がするくらい火吹き竹を使ったり。つるべで井戸から水を汲む、あのしんどさも知らずに大きくなるんだからね。『文明』がそういう、日常(ひごろ)の自然な鍛錬を根こそぎ奪い取っちゃった」 ――だからお産で泣くような、情けない娘(こ)がどんどん増える。 と、彼女の話はいよいよ以って危険な相を帯びてくる。 (昭和館にて撮影) 現代令和社会にて、こんなセリフをのたまえ(・・・・)ば、もうたちどころにフェミニストどもの激怒を買って「名誉男性」扱いさ…