欧米各国では特に物価の高騰が顕著、賃金も上っているが金利も(日本と違って)高く、庶民の財布は厳しい。そこで各政党は選挙目当てのバラマキに走りたいのだが、問題はどういう播き方をすれば票が増えるかが悩み。もちろん増税などと、口が裂けても言うわけにはいかない。 ただ、それも選挙が終われば「別の世界」。かつての英国保守党トラス政権のように、市場から「No」を突き付けられるように財政運営をすれば、内閣は退陣するはめになるので財政再建には真剣に取り組まなくてはならない。ただ政権交代直後には、播き方ならぬ「巻き上げ方」を提案する唯一の機会がある。今一足先に政権交代が起きた英国労働党政権が、その方向に足を踏み…