福田復彦 日本人とキリスト教徒とは「働く」ことの考え方が異なります。 日本の古典「古事記」によれば、日本が現れる以前は空と海だけが存在し、ある時三人の神が現れ主神はすぐ姿を消しました。二人の神は少しの間空中に止まっていました。この神々の名前に「産」の字が付いていました。この産は「モノつくり」を意味し、二人の神は産の霊気を残して消え、その後にイザナギノミコトが日本の国土を作りました。そこに生まれた日本人はその霊気を吸って「モノを産出す」つまり「働く」こと運命つけられたのです。ですから働くことは当たり前でした。 一方キリスト教徒の聖書の創世記には、神の命令に背いた人間の祖先アダムとイブが天国からこ…