「立夏」を間近に控え、 まもなく春も終わろうという頃のことを 「夏近し」(なつちかし) とか「夏隣」(なつどなり) と 言います。 この「夏近し」「夏隣」は、 春を惜しむと言うより、 躍動的な夏が近づいてくることを 期待する気持ちを表した「季語」です。 夜が明けるのが早くなり、 木々の若葉が山々を眩しく彩ります。 林を歩けば、木漏れ日が清々しく、 水音も春の長閑さとは異なり、 キビキビとした響きを奏でています。 街行く人々は 夏とは変わらない軽装となり、 眩しい光の中を歩いています。 北国でも桜を始めとする花が一斉に咲き、 遅かった春を一気に取り戻します。 「ゴールデンウィーク」の最中の5月4…