夕露に ひもとく花は 玉鉾《たまぼこ》の たよりに見えし 縁《えに》こそありけれ』 夕顔の君へ by 源氏🪷 〜夕露という愛情でこうしてあなたは花ひらき 私がが覆いの紐を解く(覆面を外し顔をみせる)のは、 たまたま通りかかって お会いしたのが縁となったのですね。 🪷夕顔🪷 『夕露に ひもとく花は 玉鉾《たまぼこ》の たよりに見えし 縁《えに》こそありけれ』 あなたの 心あてにそれかと思うと言った時の人の顔を近くに見て 幻滅が起こりませんか」 と言う源氏の君を後目《しりめ》に女は見上げて、 『光ありと 見し夕顔の うは露は 黄昏時《たそがれどき》の そら目なりけり』 と言った。 冗談までも言う気…