ーーーー講義録始めーーーー このような行列形式のデータから関心を持つ情報を引き出すことが、統計分析の役割です。例えば、ある意見に対する賛成率や反対率を知りたい場合、500人分のデータ中の「賛否」という変数について、縦方向に集計しながら賛成や反対の人数を数える作業が必要です。ただし、この作業は分析者が手作業で行う必要はなく、データがパソコンに入力されていれば、統計ソフトウェアを利用して効率的に集計・計算できます。 たとえば、500人分のデータを集計した結果、以下のような分布になったと仮定します: 賛成:225人 反対:150人 中立:125人 各回答の比率は、人数を全体(500人)で割ることで計…