中富小の屋上からは300年前の開拓の地割がはっきりとわかる 多福寺境内に唯一残る開拓当初の深井戸 細長い短冊形の地割が眼下にはっきりと見て取れた。前日の雨のおかげか、野菜や茶の葉の緑も鮮やかだ。江戸時代の元禄期に開拓され、埼玉県の文化財(旧跡)に指定されている三富(さんとめ)開拓地割遺跡。地上5階の高さから展望する機会に恵まれた。 北多摩自然環境連絡会の観察活動「ウオッチング」は5月28日、「三富新田開発の歴史を訪ねる」をテーマに、10人が参加して行われた。新型コロナウイルス対策で「密」を避け、バス停北原からバス停地蔵前まで約6キロの行程だ。 三富新田は、もとは牛馬の餌にする草や肥料にする枯れ…