記憶の多重貯蔵モデルとは、アトキンソンとシフリン(Atkinson and Shiffrin)によって1968年に提唱された記憶のメカニズムのモデルです。このモデルでは、記憶は感覚記憶、短期記憶、長期記憶という3つの貯蔵庫(登録器)によって構成されるとされています。 感覚記憶は、視覚や聴覚などの五感で感じた刺激を、一瞬だけ保持する機能です。感覚記憶の保持時間は、視覚で約0.25秒、聴覚で約5秒程度と非常に短いため、注意を向けたり、反復したりしないとすぐに消えてしまいます。 短期記憶は、感覚記憶から注意を向けた情報が、約20秒間保持される機能です。短期記憶では、情報を一時的に保持し、意味づけや整…