『アジアの多重戦争1911-1949 日本・中国・ロシア』S.C.M.Paine、荒川憲一(監訳)、2021年11月、みすず書房。「軍隊を持つ者が権力を握り、戦争が一切を解決する」と毛沢東は言う「もし20世紀半ばの日本の首相や将軍、提督たちが生き返れば、自分たちが当時下した決定のために、三世代後、日本が近隣諸国の多くに嫌悪されていること、また、自分たちが暴力の政治的影響をよく考えなかったせいで、現在日本の外交政策が制約されていることを知って、慄然とするに違いない。」日本は帝国の拡大、アメリカは中国の民主制の資本主義国家への統一、ロシアは中国を従属化へ、いずれも実現されなかった。「重なり合った三…