《内容》 長者の一粒種として慈しまれる夜長姫。黄金をしぼらせ、したたる露で産湯をつかわせたので、姫の身体は光りかがやき、黄金の香りがするといわれていた。飛騨随一の匠の弟子で、大きな耳を持つ耳男は、姫が十三歳の時、姫のために弥勒菩薩像を造るよう長者から命じられる。美しく、無邪気な姫の笑顔に魅入られた耳男は、次第に残酷な運命に巻き込まれていく。 坂口安吾は「桜の森の満開の下」を森見さんの新釈で読んだだけなのですが、今回もおどろおどろしくてよかった。 www.xxxkazarea.com 前回の岡本かの子と比べてしまうけど、なんとなく女性が描く女性はリアルだなぁと思ってしまう。金魚繚乱の真佐子は天女…