鹿児島県姶良市加治木に小山田(こやまだ)というところがある。山と山の間に網掛川(あみかけがわ)が流れ、その川沿いに水田が広がっている。「小山田」という地名はそんな様子に由来するとも。 田園地帯に小山がある。叢林に鳥居が見える。鎮座するのは大井上神社(おおいがみじんじゃ)である。 森の中の聖域 もともとは「老亀大明神」 島津が豊臣政権に降る、その心配事が記される なお、記事中の日付は旧暦にて記す。 森の中の聖域 近づくと、なんだか強い気を感じるような……そんな場所だ。参道口には「龍門の森」ともある。この叢林のことだろう。また、タノカンサァ(田の神)もちょこんと座り、目の前に広がる田を見守っている…