Sさんから恵送された新聞連載小説。丁度一年分をまとめるとこんな厚さになるのかと357頁のヴォリュウムを確かめたものです。連載小説って一回の字数がきっちり決まってるので、そのまま繋げて単行本にすると継ぎ目が気になったりして・・。そこんところは細々と手を入れるのでせう。 主人公は大浦慶(おおうら けい)。幕末から明治にかけて長崎で緑茶の輸出でしっかり儲け、しかし、大失敗(詐欺被害)も経験しつつ、大げさにいえば国益に寄与したおかみさんの人生ドラマ。この時期、活躍したのは男ばかりなので、その分目立ったことは確かですが、一方で女ひとり、男社会で世渡りするしんどさも現在の比ではなかったと思います。そこんと…