敏達天皇(第30代)の妻である小熊子郎女、そして天武天皇(第40代)の后である尼子娘(あまこのいらつめ)を取り上げる。天皇と地方豪族の娘との関係から古代を探り、特に天武天皇の海の氏族との関連を人物関係から示す(既に論証されていることではあるが)。次の流れで紹介していく。 ■敏達天皇(びだつてんのう)第30代天皇。在位は572年~585年。諱は他田(訳語田)天皇(おさだのおおきみ)。敏達天皇の子女には押坂彦人大兄皇子らがいる。 敏達天皇の父は欽明天皇でその第二皇子。母親は欽明天皇の皇后、石姫皇女。なお継体天皇の長子が欽明天皇にあたる。 ■小熊子郎女(おぐまこのいらつめ)古事記では小熊子郞女(おぐ…