【大和政権の執権職の大臣(おおおみ)・大連(おおむらじ)の設置】古墳時代の4世紀中頃に大和政権が誕生し、大王(おおきみ、天皇)を補佐して政治を担う最上位に大臣(おおおみ)と大連(おおむらじ)の職が置かれました。その地位には天皇が政治的、職務的に優れた氏族に与えた称号の中で姓(かばね)、臣(おみ)と連(むらじ)を持つ氏族の最有力者が就きます。 臣(おみ)と連(むらじ)を持つ氏族の職分に違いがありました。連(むらじ)の姓(かばね)は特定の職務をもって奉仕する集団で、連の氏族は宮廷(朝廷)に付属し、大王(天皇)に隷属的に強く結びついていました。軍事氏族で有力者の大伴氏と物部氏は大和政権の中枢部の大連…