日本には古来よりアニミズム信仰、神道の思想がありました。これに対して仏教を国家的に採用しようとしていた時期がありました。崇仏論争の末、587年に蘇我氏と物部氏の間で丁未(ていび)の乱が起きます。その当時、高天原側ではどんな議論があったのでしょうか。■崇仏論争538年に正式に仏教が導入されると、仏教の教えが信仰の対象となっていきます。物部氏は仏教の導入の反対派、蘇我氏は賛成派です。■物部氏の主張仏教を導入すると日本古来の神々の機嫌を損ねるのではないか。国に何か災いが起きるのではないか。また仏教はインドの神である。なぜインドの神を日本に入れるのか。神聖な国が侵されてしまうのではないか。よって異国の…