歌舞伎座一部を観劇。大入りと迄は行かないが、入りはまず良好。観劇したのが平日の昼間だったとは云え、今を時めく花形三人が揃った座組なので、これ位は入らないと歌舞伎興行に明日はないだろう(笑)。そして芝居も実に素晴らしく、鮮烈な「大岡政談」であった。 配役は松緑の越前守、愛之助の伊賀亮、猿之助の天一坊、坂東亀蔵の大助、歌昇の治右衛門、巳之助の久助、新悟のお霜、左近の忠右衛門、笑三郎のお三、笑也のおさみ、猿弥の大膳、青虎の左京、男女蔵の天忠、門之助の小沢。加えて現役最年長役者の寿猿が、甚右衛門で出番こそ短いがまだまだ元気なところを見せてくれていたのが嬉しかった。 四年程前に国立で梅玉の越前守、右團次…