『死んでもいい』(1992)や『ヌードの夜』(1993)などで高い評価を受けた石井隆監督。その中で特に人気の高いのが『GONIN』(1995)である。2015年に続編『GONINサーガ』が発表され、公開時のインタビューを(いまは読めなくなっているゆえ)以下に引用したい。石井氏は2022年に逝去し、本作が遺作となった。
俳優の蟹江敬三が逝去した。昨年に『あまちゃん』(2013)の祖父役で健在を示していたので、急死という感がある。
つい最近、ある子ども向け映画を見ていたら全編に渡って「あきらめない」「あきらめるな」と連呼されて、うんざりした気分になった。もちろん簡単にあきらめない心も人生には必要であろうが、一定量のあきらめも、また必要なのではあるまいか。そしてあきらめも、なかなか滋味があるものではないか…。