Amazonプライムビデオで『月下の蘭』(1991年、石井隆監督)を観た。 税理士の橋川(根津甚八)は暴力団の抗争に巻き込まれ、妻の名美(余貴美子)と幼い娘を殺される。 10年後、冬の東京。 橋川はその日暮らしのいい加減な生活を送るが、ある夜、人気少女アイドルの蘭(藤原美紗)と知り合う。 その後、賭けマージャンでいかさまをしたことがばれた橋川は大金の支払いを求められ、蘭が所属する芸能事務所から100万円を脅し取ろうと画策するが…。 オリジナルビデオとは思えない石井隆ワールドが贅沢に展開していた。石井隆のアプローチは甘くて成功をしているとは言い難いが、怪我でうなされる橋川に傍らに生者や死者が現れ…