黒澤明監督作品「乱」 この映画の良さを理解するのに、20年掛かった。 何を言いたいのか、さっぱり分からなかった。 まず「狂阿弥」を演ずる、ピーター(池畑慎之介)が どうにも好きになれなかった。 「蜘蛛巣城 」に通ずる様式美だとは分かった。 「蜘蛛巣城 」は、シェイクスピアの戯曲『マクベス』であり 且つ、「乱」は、シェイクスピアの悲劇『リア王』を元にしている。 「乱」を理解すべき、ヒントを与えてくれたのが 映画「影武者」の撮影ドキュメンタリーの時に インタビューに答えた黒澤明の言葉 「影武者」は、娯楽の映画でしょう。 次回作は、今の世界の実情と、人間の生き方 そのようなものに対する、僕の意見を述…