天才・ファンタジスタ・レジェンド・魔術師 俺は様々な呼び名でみんなに愛された。 俺は今から40年と少し前に、大家族に生まれた。 そして、母子家庭だった。 その為か、家は普通とは決して呼べない程の暮らしだった。 拾ってきたボロボロのボールを投げたり、蹴ったり。 それが俺たち兄弟の充分な遊びだった。 ある日、俺は一人でボールを蹴って遊んでいた。 すると一人の男性が近づいてきた。 「うまいなぁ!どうだ。うちのチームでやらないか?」 俺は嬉しかった。でも家は貧しかった。 「でも・・・。」 「大丈夫。お金はいらない!一緒にサッカーをしよう!」 その言葉に断る理由はなかった。 それからというもの、皆とサッ…