名前を見たらびっくりするような錚々たる顔ぶれが2000字で挑む超短編・どんでん返しの世界。188ページで実に30篇もの超短編を楽しむことができる。元気も時間もない時、ちょっと一本…ができるのがいい。すいすいと読むことができ、たとえ相性のよくない話があったとしても、30篇もあればきっと趣味に合うものが見つかるはず。 今回はタイトルの通り、お気に入りを五篇紹介しようと思う。収録順に並べます。 ①白木の箱 米澤穂信 夫は、変わり果てた姿で戻って来た。白木の箱に収まって… 2000字といったら実質5ページである。この5ページで夫の性格をちゃんと描き出して「なぜこうなってしまったか」を納得させるのがこの…