●歌は、「遊ぶ内の楽しき庭に梅柳折りかざして思ひなみかも」である。 太子町 太子和みの広場横小公園万葉歌碑(大伴書持) ●歌碑は、太子町 太子和みの広場横小公園にある。 なお、歌碑には、大伴家持と書かれているが、家持の弟の「大伴書持(おほとものふみもち)」である。 ●歌をみていこう。 ◆遊内乃 多努之吉庭尓 梅柳 乎理加謝思底婆 意毛比美可毛 (大伴書持 巻十七 三九〇五) ≪書き下し≫遊ぶ内(うち)の楽しき庭に梅柳折りかざして思ひなみかも (訳)心許して遊ぶ一座のその楽しい庭で、梅や柳を折りかざして遊んだなら何の心残りもないので、「梅や柳を折りかざして遊んだあとは散ってしまってもかまわぬ」な…