こちらのblogの続きになります。江戸から明治へ。いったい何が起こったのか。 kyoyamayuko.hatenablog.com 松元崇さんの本をまとめていきます。 太政官札の価格維持 幕末の金の大量流出で、明治維新政府が通過政策として最初に取り組んだのが、太政官札の価格維持だったそうだ。もともと太政官札は戊辰戦争の戦費を賄うために大量に発行された。しかし、価格下落に見舞われた。下落に目を付けたのが外国商人であり、太政官札を安値で購入し、政府に兌換させて利益を得ようとした。それに対して、政府は価格維持で対抗した*1。 明治二年5月、政府は準備中の新貨幣との額面での交換を約束する布告をだした*…