米国の利上げで、新興国経済に圧力がかかっています。 ドルの金利上昇に伴い、新興国からの資金流出が強まり、ロシアのウクライナ侵攻後は、新興国債券の運用残高が、136億ドル(約1兆7,500億円)減少しました。 資金流出による通貨安は、インフレにつながるため、新興国も、利上げせざるを得ません。 急速な利上げは、新興国経済を冷やし、世界経済の減速を招く恐れがあります。 5月3~4日に開かれた米連邦公開市場委員会(FOMC)では、通常の倍となる、0.5%の利上げが行われました。 米国の利上げは、新興国からの資金流出を招きやすくなります。 新興国は、自国通貨の下落で、輸入品が値上がりすると強いインフレに…