お釈迦様の時代インドの天竺という地の月蓋(がっかい)という長者に、如是姫という一人娘がいました。月蓋はこの如是姫を大変かわいがっていたのですが、ある時、当時はやっていた悪疫にかかってしまいます。どんな治療をしても如是姫の病は直らなかったということです。 日頃ケチな上に不信心で釈迦が托鉢に来た時でさえ何も差し上げなかった月蓋が、この時ばかりは釈迦に泣きながらおすがりすると、釈迦は西に向かいて「南無阿弥陀仏」と唱えるようにと申された。月蓋は釈迦の教えに従って一心に「南無阿弥陀仏」と唱えると、阿弥陀如来様とお弟子の観世音菩薩様と大勢至様が現れてまぶしいほどの光を放ちました。その光が如是姫様の枕元に届…