善光寺は、長野県長野市にある無宗派の寺院。ほかの善光寺と区別するため、「信州善光寺」とも称する。
「遠くとも一度は詣れ」といわれる名刹。「牛に引かれて善光寺参り」伝説が有名。
数え年で7年に一度(現在は丑と未の年)、4月から5月にかけて、絶対秘仏である本尊一光三尊阿弥陀如来の身代わりとして、まったく同じお姿の「前立本尊」を本堂に遷す、御開帳が有名。松代藩が普請奉行にあたったという縁から、御開帳の際には毎回松代町から「回向柱」が寄進され、本堂前に立てられる。回向柱は前立本尊の右の御手と善の綱で結ばれ、柱に触れる人々に仏の慈悲を伝えてくれるとされる。
戦国時代には有名な武将が如来を奪い合ったため、如来を奪った武将の城下にも「善光寺」ができた*1。全国には「善光寺」を寺名とする寺院は119、一光三尊阿弥陀如来を安置する寺は443にものぼり、1999年5月に善光寺サミットが開催、全国善光寺会が設立された。
2008年、北京オリンピックのための聖火リレーで日本の出発場として予定されていたが、直前で同寺がそれを辞退し話題となった。
*1:武田信玄が奪えば甲斐善光寺、など