正徳6年2月24日。近頃、壱岐守(竹腰)知行所吉田(きつた)村の百姓が年貢の他にかなりの金銭があることを訴えたので高田孫四郎・吉村十内など目付が立ち合い、百姓とともに詮議がある。近頃、妻木で妻木民部家来家城(かぢやう)友右衛門が百姓に叩き殺される。神木を山伏に命じて伐らせ、その上山伏の袈裟を剝ぐことがあった。日ごろから極悪人で所の者をひどく扱っていたことが露見する。行方をくらまそうとしたところを、以前から逃がすなと申し付けがあったので百姓などが追いかけ、棒で押さえつけ、礫などで撃ち殺した。