「ぼくのお父さんは土木作業員です。」 この町に住む良太。彼の父親は現場で働いている。 朝は早く、良太の目覚ましは 父親の玄関の扉が閉まる音。 泥まみれの服で帰ってくる父は汗くさい。 ある日、良太は学校の授業で町の歴史を調べることになった。 町の発展と変化。不思議と発見が見つかる。 良太は母の言葉を思い出す。 「良太。この道はお父さんが作ったのよ。」 今まで忘れていた母との会話。 (ここだ!この道だ!) 保護者を招いて、学校での研究発表会。 順番にみんな発表していく。 「町の30年」「裏山の秘密」「川と橋」「盛んだった繊維業」 様々なテーマで発表していく。 そして良太の順番に。 テーマは“お父さ…