「宇宙のあいさつ」 地球老年期の始まり。 宇宙人。スムーズすぎる侵略には思いがけない罠がある、という星新一的アイロニーの典型的な作品でありながら、展開には意外性がある。オチを敢えて子供に語らせることで皮肉を強調している。人類はどうなるんだろう。やっぱり激怒して正当性のない復讐を行い必死に努力するも、やがて同じように無気力になるのだろうか。 「願望」 はい、願いを言ったね。 やっぱり狐には意地悪なイメージがあるのだろうか。オチの直前を読みかえすと、ちゃんと地の文ではなく会話文で「言っている」のが分かる。 「貴重な研究」 若返って羽ばたき去る。 ラストの美しい描写と老人の俗なオチの一言が印象的。蛾…