宇宙マイクロ波背景放射

宇宙マイクロ波背景放射

(サイエンス)
うちゅうまいくろははいけいほうし

Cosmic Microwave Background (CMB) radiation
宇宙の全方向からほぼ均等にやってくるマイクロ波のこと。
宇宙が生まれてから 40万年頃、それまでバラバラだった原子核と電子が結合したため、電磁波が電子に妨げられず直進できるようになった。この電磁波が現在まで伝わってきたものが宇宙マイクロ波背景放射である。
ビッグバン宇宙論から存在が予測され、1965年にペンジアスとウィルソンが発見した。
COBE 衛星によってスペクトルが非常に正確な 2.7K の黒体放射であること、10万分の1 程度の空間的な温度ムラがあることが確かめられた。
インフレーション理論が提唱された理由の一つは CMB が空間的にほとんど一様であることである。また、小さな温度ムラはインフレーションによって作られ、銀河や大規模構造の元となったと考えられている。
また、CMB を精密に観測することによって、宇宙の曲率や構成要素(バリオン、ダークマター、ダークエネルギーの割合)を知ることができる。