「人間の敵は、人間であった。」 どこかのドラマや、映画でも、本の帯に書かれているキャッチコピーでもない。これはどこにでもいるような、ある家族の、ささやかな日常での、本当にあった会話の一部である。 それは、今朝のこと。 自分と次男の二人で。 いつもと同じような時刻に起き、同じような朝食を食べているところだった。 ちなみに、今朝の朝食はトーストにいちごジャムをぬったもの。それとヨーグルトに、お弁当用に買われていた冷凍食品の肉団子である。朝のTV番組では、ちょうどウクライナ情勢のニュースが流れていた。 とかく始めて見るわけでもなく、この話題も家族内では何度も話していたことだったので、いつもと同様、T…