因果華族:安岡夢郷 1917年(大6)大川屋書店刊、みやこ文庫第1編「因果華族」 1918年(大7)大川屋書店刊、みやこ文庫第2遍「馬丁丹次」 1918年(大7)大川屋書店刊、みやこ文庫第3編「雪見野お辰」 探偵活劇と悲劇小説をミックスしたような物語構成の大長編、全3巻。当初は横浜新報に連載。登場人物も頭の整理が追いつかないほど多数。安岡夢郷は新聞の記者作家だが、講談師のような構成と語り口で書くのが特徴で、その口数の多さが持ち味でもある。 雪見野お辰:安岡夢郷 財産乗っ取りの悪事を企む仲間たちの結束が固く、善良な華族の方々がなす術もなく、いとも簡単に悲惨のドン底に追いやられる。彼らを助けようと…