タイトルの「利休椿」に惹かれてかなり以前に購入していたのをやっと読んでみた。 勝手に長編と思い込んでいたのだが、開けてみると7作をまとめた短編集で、最後のタイトルが「利休椿」。末尾の「解説」によると、1994年から1996年にかけて各誌に発表された短編を収録したという。1997年5月に単行本(実業之日本社刊)となり、2006年11月に、単行本をもとに加筆推敲されて文庫本化されている。 「山三の恋」「関寺小町」「辻が花」「天下百韻」「包丁奥義」「笑うて候」「利休椿」と短編の題を並べてみると、やはり「利休」を冠した「利休椿」という題名が私を含む一般的読者にとっては一番アトラクティブな印象ではなかろ…