38歳の時のことである。 窓口業務として入社した。窓口業務だったけれど、初めは後方で働いた(結局、窓口に出る前に離職した)。絶えず大きな声で「いらっしゃいませ!」と言わされた。これが苦痛でたまらなかった。SK社でも述べたが、私は黙々と目前の事務仕事に専念していたかった。言われた通り大きな声できちんとやっていたのに、上司に「ちゃんと声を出しなさい」と注意ばかりされた。一方、もう一人の同期のパート社員は、全然声を出していなかったのに、何も言われなかった。「不公平だ!」と腹が立ってしょうがなかった。 自席の机の下の足元には段ボールが置いてあり、その中には厚さ2、3センチのチャック付の文具入れが10数…