オリエント的なエジプト、イラン、トルコなど西方から辿り着いた"モノ"が「正倉院」に残っている。正倉院とは何か。何なのかがわかると、歴史的価値やその交流ルートから商人や民族の移動ルートが推測できるようになる。次の流れで紹介していく。 ・正倉院宝物の始まり・収蔵されているものにはどんなものがあるか検索できる・正倉院はシルクロードの終着点・シルクロードのルート・海の正倉院といわれる沖ノ島の宗像大社・まとめ ■正倉院宝物の始まり奈良時代、756年、聖武天皇の七七忌の忌日に光明皇后は天皇の御冥福を祈念し、遺品や愛憎品など六百数十点を東大寺の本尊盧舎那仏(大仏)に奉献した。皇后の奉献は前後五回におよんだと…