アナバシス クセノポン著 表紙 ギリシャ軍一万の道程 アナバシス キュロス王子の反乱・ギリシャ兵一万の遠征 クセノポン 著 松平千秋 訳 筑摩書房 発行 1986年12月20日 初版第5刷発行 ギリシャ人軍が現在のトルコ南部を通ってキュロス王子の反乱に加わり、キュロス戦死後、現在のイラクあたりからアルメニアあたりを通りトルコ北部の黒海沿岸に達し、西のギリシャに戻るまでを描いています。 敵の中、食糧不足に常に悩まされながら、悪天候や渡河にも苦しみつつ、一生懸命演説でみんなを説得したり鼓舞したりします。また占いの結果に前途を託す場面がやたら出てきます。 この人たちも大変ですが、通り道にあたる住民も…