2019年のブログです * 村上春樹さんの『遠い太鼓』(1993・講談社文庫)を再読しました。 村上さんの1986年から1989年にかけてのギリシャとイタリア滞在記です(村上さんはこの間に『ノルウェイの森』と『ダンス・ダンス・ダンス』を書いています)。 この本はかなり前から再読をしたかったのですが、やはり本棚の脇の文庫本の山の中に埋もれていて、背表紙は見えているのになかなか出せず、今回ようやくなんとか引っ張り出して読めました。 面白かったです。 30歳後半の若い村上さんと奥さんの姿を見ることができて、とても楽しいです。 先日、ご紹介をした村上さんのアメリカ・プリンストンの滞在記である『やがて哀…