黒田寛一の哲学をわがものに その2 Ⅰ 黒田の哲学について 私の著した「黒田寛一の哲学をわがものに」(2020年11月18日)は、1991年ころ以降、再び黒田の哲学をわがものとするべく、異常な党派的緊張関係のなかで組織活動と長時間の疎外労働にほとんどの時間がとられる中でコツコツと学習したこと、哲学してきたことをまとめたものである。当時常任同志であったHに「1950年前後の日本の階級闘争について、黒田はいかなることを述べていたのか?」と質問したことがあった。しかし、彼に「そんなことは考えなくてよい」といわれたのだが、私の反省課題からそれているので、不満を残しながらもそのままにしていた。 『戦後主…