きょうは言葉の力の分かるお話を。 お豆腐屋さんが、ご近所に「本日、よく冷えてます」と書いたハガキを出していたことがありました。味の話ではありません。冷蔵設備が更新され、豆腐が冷たくなったという告知です。たったそれだけのことなのに、店先には人が増えていました。「お知らせ」が、「気にかけてくれてる」というサインに変わった瞬間です。 小さな商売にとって、「書くこと」は、ときに看板よりも強い武器になります。たとえば飲食業であれば、閉店後に「本日はお越しいただきありがとうございました。またお目にかかれますように。」とメモを残す。たとえば美容業であれば、「お話の中で出てきた○○のお店、私も今度行ってみよう…