如何なる時に自分が最も打撃を受けるでしょう。その打撃が致命的となるでしょう。私なら自分が心に奉じるものが信じられなくなった時です。これは金銭的な損失を受け素寒貧(すかんぴん)になったどころの騒ぎではありません。ただ一本の矢で正確に心臓を撃ち抜かれる様なものであり、衝撃の大きさも然(さ)る事ながら、事態がこの上なく宿命的運命的な様相を呈します。私は再び立ち上がる事を到底自身に約束出来ません。この、再び立ち上がる事を許さないというところにその事の真実の恐ろしさがあるのです。私が甚大な被害を受ける時は必ずこの要素が伴います。しっかりした、天地を貫いて動かないものを奉じて下さい。そしてそれを見出す為に…